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長谷川陽子(チェロ)

2007年07月15日 〜ご挨拶〜
長谷川陽子
写真提供:ビクターエンタテインメント

皆さま、こんにちわ! 
今日から一週間『せんくらブログ』を担当させていただきますチェロの長谷川陽子です。
昨年の『せんくら2006』、いらして下さったお客様、そしてスタッフの皆さん、
もちろん私たち出演者もすごい熱気の3日間でした!! あの熱気溢れるフェスティバルに今年も再び参加出来るのを、今からとても楽しみにしています。

昨年のせんくらの初日はたしか大雨でした。
地下鉄が止まったらしい、いや再開したなど色々な情報が飛びかって、本番前は「今日はお客様がいらっしゃれないかもしれない?!」とドキドキでしたが、ステージに出てみると、たくさんの温かいお客様がいらして下さり、とても嬉しかったのを覚えています^^

『せんくら』はご存知のように、1公演アンコールも含めて45分厳守です。時
間延長するとコンサートのはしごをする方には大変ご迷惑になるからなのです。
前回は、本プログラムが終わったのが41分。残る時間は4分。
ちょうどアンコールは華やかなスリリングな曲で、最後はどんどんテンポを速くしていってジャン!と終わる曲。
ステージからホール内の時計が目に入っていたのですが、弾きながら「あと1分じゃ終わんない〜!!」と、ラストスパートのaccel(だんだん速くなること)部分、巻きました!! 最後の一音「ジャン!」の瞬間、時計を見るとピッタリ45分。 あの瞬間は生ものならではのドキドキ感で、実は弾いている本人も大興奮でした^^

今年はチェロの色々な魅力がいっぱいつまった、まるで、チェロのおもちゃ箱のようなプログラムを3種類、10月6日と7日で計4回演奏します。
今年の『せんくら2007』は、どんな興奮が待っているのでしょう^^ とても楽しみです!!

 
2007年07月16日 〜かけがえのない物〜

今日は、私のかけがえのないもののお話。『指』です。

「・・・演奏家なら当たり前だ!」なんて、話終わらせないでください^^; 
(そりゃ、当たり前なんだけど・・・)

実は、日本人にしてはもの凄く手が大きいらしいんです。弦楽器奏者は左手を広げる運動が多いので、皆右に比べて左手が大きくなるのですが、私の場合右手はピアノの鍵盤で10度(ドからミまで)なのに、左手は11度(ドからファまで)届きます。

先日亡くなった巨匠ロストロポーヴィッチに並んでロシア(旧ソ連)を代表するチェリストの一人D.シャフランは弦を押さえる左の指先が、まるでカエルの手のようにプクンと太くなっていました。シャフランほどではないけど、私も多少カエルさんの指です。

つくづく、ヴァイオリンでなくて良かったと思います。この指であの0.1ミリ単位の音程を取れ、と言われたら、それはもうエラいことですから・・・^^;
 
「じゃあ、ピアノに向いているんじゃない?」とよく言われますが、ピアノは何せ音が多すぎ!!忙しいのは性に合いませんm(__)m

ピアニストがよく冗談で、「音の数でギャラが決まればいいのに」と言いますが、そう言われたら、私たち弦楽器奏者は、「じゃ、ヴィブラートの数で決めよう」と対抗するしかありません?!
冗談はさておき、自分の性格や指を考えても、やっぱりチェロで良かったと思う今日このごろ。
そして、この手のおかげで今日も一日チェロが弾けるわけで、やはり代わりが利かない『かけがえのない物』です。

そういえば、昨年の『せんくら』の時はよさこい祭りも街中で行われていて、昨年はコンサートが終わった後夜はお祭り見物しました。今年も同時開催かな?

私のこの大きな手、つかみ取りにはとっても便利!『せんくら2007』でコンサートを満喫した夜は、よさこい祭りのつかみ取り大会、是非お声かけ下さい^^ 報酬は、つかみ取り成果の10パーセントで応じます?!

 
2007年07月17日 〜香りと舞台照明と、そして失敗談^^;〜
長谷川陽子
せんくらでも共演予定のピアノの仲道祐子さんと、
あるコンサートでトーク中

日本の夏といえば、とにかく湿気。毎日すごい湿気です!!梅雨のこの季節は楽器の音も重くなるし、なんとなく気分的に晴れませんよね。そんな時はお香や香水、ルームスプレーなどを使ってリフレッシュしています。

『せんくら』ではそんなことないのですが、色々なコンサートの中には、早い時間からステージ・リハーサルがあり、かつ出番が遅い時間だったりすると、楽屋にいる時間が本当に長い!!たいていの楽屋は防音のためでしょうか、窓がなかったり、あったとしても少ししか開かなかったり。閉された空間で長時間スタンバイしつつも、本番までいい感じの緊張感を保つのは、結構大変です。

そんな時に簡単に五感を刺激をしてくれてリフレッシュ出来るのが香りモノ。楽屋では手軽に使える香水が一役かってくれます。特にこの時期はすっきりとした柑橘系の香りに手が伸びます。

そんな訳で今日は香りにまつわる私の失敗談を^^; 私が、まだデビューして間もないひよっこで、また香水の扱いもまだまだ初心者だった頃の話。あるリサイタルで、当時愛用の香水を本番少し前にリフレッシュを兼ねて左手首にシュッと軽く一吹きしてステージに出たときのことです。

香りって、温まるとどんどん香り立ちが強くなるってご存知でした?

その日は今と同じ蒸し暑い夏の日でした。お客様の熱気もさることながら、ステージ上はライトに照らされ弾き進むにつれどんどん熱を帯びてきます。おまけにチェロって、弾いている間ずっと自分の鼻のすぐ近くに左手首があるんですよね。

ご想像頂けましたでしょうか?・・・そうです!コンサートの間中、自分のつけた香りが私の鼻を容赦なくモロ直撃状態。しかも弾くとなると、その手首を常にブンブン動かして匂いを拡散しているのですから、・・・うわぁ、自分がクサい〜〜〜〜〜!!

何せ香りの元は自分の左腕ですから、これはもうどうやっても逃げ場がありません。お気に入りの香りなハズなんだけど、恐るべし舞台照明の威力。計算外の香り立ちでした^^;

それ以来本番直前に香りを楽しむ時は、絶対腕にはかからないよう気をつけています。・・・それにしても、我ながらあれはマジメにクサかった^^;

 
2007年07月18日 〜チェロを弾かない一週間〜
長谷川陽子

夏は毎年丸々1週間『チェロを弾かない週』を作ります。その週を楽しみにして、目一杯遊ぶ計画を前もって念密に練るのです。

基本的に休日は都内近郊でのんびりが多いけれど、朝から晩まで映画のハシゴをしたり、水族館でぼ〜っとイルカを眺めたり、渓流に釣りに行ったり、大好きなドライブも兼ねて、美味しい魚を食べに遠出したり・・・。

夏休み週間の初日〜2日目あたりは、「今日はチェロ弾かない♪」と羽を伸ばして嬉しかったりするけど、中盤あたりになると、妙にソワソワ。「あれ・・・『ド』ってドコ押さえるんだっけ・・・?」なんて遊びながらちょっと心配になったりして、そしてお休み最後は初日のウキウキとは裏腹に練習室に入って楽器ケースの蓋を開けたい衝動を抑える羽目に・・・^^;

今年は8月の終わりに、南国へ旅行に行く予定です。この辺は余裕があるハズと思い込んで旅の日程を入れたら、なんと10月の予定だったバッハの無伴奏のリサイタルが急遽繰り上がって『チェロを弾かない週』の1週間後に。

今回は楽器ナシ旅行を満喫する予定だったけど、一週間も楽器に触らずにいきなりバッハを弾く度胸はさすがにありません!!

とは言え、南国の潮風は楽器には大敵。自分のチェロを持っていくのも気が引けるので、過去にアルバムのジャケット撮影を浜辺でした時の事を思い出し、今回は『撮影専門小道具用チェロ』なるものをレンタルして持参するべきか、迷っている最中^^:

ん?それじゃ休みにならんじゃないか?・・・と思いつつも、青い空とどこまで
も広がる海を眺めながらのんびり弾くのも、そう悪くなかろう♪

そういえば、マリオ・ブルネロが富士山の頂上でチェロを弾いたとか・・・。こ
ちらはずっと崇高な目的で敢行したイベントですm(__)m

 
2007年07月19日 〜旅のマストアイテム〜
長谷川陽子

演奏旅行にいつも持っていく物。入浴剤とiPodは欠かせません。

入浴剤は色々集めているのですが、「今日は腕がバリバリだな〜」という日は、フィトメールというメーカーの『オリゴメール』これは効きます!旅先で時間が取れる時はiPodに携帯スピーカーを繋げ、雑誌やお茶もバスルームに持ち込んでゆっくり。自宅だと何かと雑用が気になってなかなか味わえない極楽タイムなのです。

iPodの中には、S.ワンダーやE.クラプトン、ジルベルトやチック・コリアなどのジャズやボサノヴァ、J−POPでは山崎まさよしとサザンのファン。そして尊敬してやまないグールドやパスカル・ロジェ、D.オイストラフや憧れのジャクリーヌ・デュ・プレetc・・・のアルバムがぎっしり^^

そうそう、iPod。昨年まで私のiPodは4GB。容量が少なくてアップアップでした。前回のせんくらで、今週のもう一人のせんくらブロガー及川浩治さんとたまたま話していて「全然容量足りないよ〜」と言ったら、「ボクのは80GBだ!」と軽くフフン♪と自慢されました。ちぇっ。。。

あんまり悔しかったので、せんくらから帰京した足で電気屋さんに直行。 買ったよ、80GB、及川さん!!

今年のせんくらで私のiPod、一年記念です^^

 
2007年07月20日

長谷川陽子

せんくらでも共演の福田進一さんと

チェロを抱えて旅すると、よく「それは何ですか?」と尋ねられます。
特に海外に行くと外国人は積極的なのでしょうか、そこからどんどん話が展開してストリートパフォーマンスをやりそうになって、同行のスタッフに「こんな
所で弾くなんてやめて下さい!!」と計画阻止され、あえなく断念したり・・・毎回ちょっとした面白い出来事があります。

飛行機ではチェロ用にもう一席買います。でも、出てくる機内食は一人分です。

一度「チェロ君の食事は?」と興味津々で聞いてみたら、キャビンアテンダントさんはにっこり微笑み、「かしこまりました。ですがMrチェロのお口はどこに
あるのでしょう?」

また以前フランスで乗り継ぎ待機中に、風邪が悪化して空港内の医務室にかけこんだのですが、そこのお医者さんは昔はチェロを習っていたそう。私の
診察もそこそこに「是非チェロを見せてほしい!」と、診察ベッドに楽器ケースを乗せしばし音楽談義。世の中いろんなチェリストがいるとはいえ、診察ベッドに病人さしおいてチェロが乗った例はそう多くはないでしょう?!
おかげで私の診療代はタダでした^^
さて帰ろうとすると、そのお医者さん、「久しぶりにチェロを弾きたくなってきた」。それを聞いて何だかとても嬉しくなりました。
チェロを通じて色々な人と小さな心の交流が出来るのは、なんとも幸せな瞬間です。

 
2007年07月21日
長谷川陽子

今年のせんくらでの私のパートナーのご紹介です^^ 今年はピアニストの仲道祐子さん、そしてギターの福田進一さん。

仲道祐子さんは、実は私の姉の同級生で桐朋時代はよく家に遊びにいらしていました。今ではすっかりプライベートでも仲良くしていただいて、いまや
私の第二の姉?! 

祐子さんとは、「愛の挨拶」や「アヴェ・マリア」などのしっとりと美しい小品
から王道ブラームスのチェロ・ソナタ第二番の一楽章まで、チェロの音色の優しさや深さ、哀愁そして情熱まで色々なチェロの魅力いっぱいのプログラ
ム。また中でもテデスコ作曲の『フィガロ』は隠れた名曲で、大のオススメ!この機会に是非^^

そして尊敬する大先輩の福田進一さん。あの博識さとチャレンジ精神には、いつも頭が下がる思いです^^

福田さんとの共演はいつも寄り添う曲はそっと寄り添い、また煽れば煽り返す、これぞデュオの醍醐味をお楽しみ頂けると思います。

そんな福田さんとは2種類のプログラム。一つはボサノヴァやサンバをテーマにしたブラジリアン・プログラム。お洒落で楽しく、また熱いコンサートになることでしょう。

福田さんとは、もう一つ。こちらは名曲アルペジオーネ・ソナタを中心にファ
リャやラヴェルなどクラシカルなプログラム。どれもオススメですが、特にファ
リャは是非是非お聞きください、福田さんとならエキサイティングなファリャに
なりそうな予感がしています。

『これぞチェロ!』とオススメ出来るプログラム3種類になりました、
どうぞお楽しみに^^